ガクブル | 月見書店日記(仮)

ガクブル

はじめてのおつかい(挨拶)

今日は新しくすずらん通りに出来た小学館ビルにおつかい。
事前に電話しておいた絶チルの拡材を受け取りに行くというだけの仕事なのだが
こういう場所に一人ではいるのは初めてなので少し緊張する。

小学館というと
白山通の集英社と隣り合わせなでかいビルの方を想像される人も多いと思う。
しかし、その巨体の中に全ての事業部が入っているかというとなると別の話で
コミック推進部だったり営業企画、地方への対応をする地方支社などの細かい部門は
小学館パブリッシングサービスという独立した会社として
すずらん通にビルを構えているのだ。
まあ書店員にとっても激しくどうでもいい知識ですが。

受付というか入り口がマンションなどによくある「インターホン」式だったので
とりあえずボタンを押して受付嬢を呼び出そうとしたのだが
何故かエラーになって受け付けてくれない。このままではドアがあかんではないか。

と思ったらいきなり変なおっさんが現れてインターホンをすっ飛ばして
中に入っていく。ちょwww。ドアに鍵かかってなかったんすねww

そんなわけで中に入り受付を済ませて
ブツを受け取った。今日は電話で話しをした担当さんが出張中ということもあり
ただものを渡されるだけだったのだが
もしお会いできたら色々お話を聞いてみたかっただけに残念といえば残念である。
「そもそも本当に絶チルのポスターって作ってるんですか?」とか聞いてみたかったし。
未だにどこに行っても見当たらないだけに、俺の中でその存在すら疑われつつある絶チルポスター。
目撃したことがあるという方は情報をいただけるとありがたい。

そんなこんなで初めてのおつかい終了。
本音を言うと一度でいいから小学館の本社ビルに入ってみたいところではあったが
それはまた次の機会に。

以下、最近書店で思ったことをつらつらと。
あにめ18禁 さんのところでも触れられていた「くりいむレモン マニアックス」であるが
うちの書店では入荷して速攻返品室逝きとなった。
都の青少年育成なんちゃらの一環らしいが一度も日の目を見ることなく返品だったので少し悲しい。
このところエロゲ情報誌も速攻返品というのがうちの方針になりつつあり
エロゲスキーな俺と、エロマンガスキーな先輩には働きにくい環境になったものだが
真の漢ならそういう逆境にこそ活路を見出さなければならないのだ!
というわけで返品室から剛田とPUSHを救助してはそれを陳列棚に戻す毎日である。



話は変わる。
一、二ヶ月といったところか、出版社のぴあからよくうちの店に営業に来るようになった。
しかもただの営業でなく編集を担当してる人だったり
はたまた編集長クラスの人が暇を見つけては営業に出ているとのことらしい。
ぴあというとチケット販売だったり「ぴあウィークリー」あたりが知れているが
この前来たナイスミドルなおじ様はコアなサッカーファンには有名な
「ワールドサッカーグラフィック」の副だか正の編集長という。おお、大物だ。

なんでも「ワールドサッカーグラフィック」は世界サッカー情報誌の中でも
老舗中の老舗らしいのだが、最近のサッカーブームの中でぼこぼこと新しいサッカー誌が創刊され続ける今となってはなかなか厳しい状況とのこと。
確かにここ数年のサッカー(特に海外の)熱は凄いものがあるのは、サッカーファン以外の俺が見ても分かるのだが、そのパイに比べて雑誌の数が増えすぎたというのもまた感じている。

ラノベしかり、新書しかり、もともとそんなに大きくなかった市場に一躍スポットがあたると
雨後の竹の子のごとくぼこぼこと新しい企業が参入するのは別段珍しいことではないのだが
基本的に三匹目のどじょう以下は淘汰されていくものだし
最悪、多すぎるシェア(供給)の中で悪い方向に競争が激化し
目先の利益のためにより安易な方向に傾いて市場全体の質が落ちる可能性もある。
当然そういったときに一番不利益を被るのは読者たる我々であって
読む選択肢が広がることが、必ずしも幸福につながるというわけではないことも
認識する必要があるだろう。

サッカー誌がそういった状況に陥らないことを切に願いつつ
そういった業界で日々頑張っている編集長を心の中で応援した。


と思ったら
店長から竹書房がラノベに参入するとの情報ががが
なんでもすてプリの榊一郎あたりを召集するとかしないとか。
なんかもう何でもありになってきたなー。
これについても絶チルのポスターとあわせて情報を募集します。
コメントよろ。